【某大学】消防設備の埋設配管漏水を特定!トレーサーガス調査からアスファルト復旧まで一社完結で対応
某大学様より「消防設備(消火配管)で漏水が発生しているが、広い敷地内のどこで漏れているか特定できない。調査と修理をお願いしたい」とご相談をいただきました。
大学のような大型施設では、敷地が広く配管の多くが地中に埋設されているため、通常の目視確認では漏水箇所の特定が極めて困難です。
当社では、図面解析から最新の精密調査(音聴・トレーサーガス)、土木掘削、配管補修、アスファルト復旧までをすべて一社完結(ワンストップ)で施工いたしました。その一連の流れをご紹介します。
1. 図面解析と一次調査(目視・触診)
まずは大学様から給水・消火配管の図面をお借りし、配管の系統を徹底的に確認・把握しました。
消火ポンプ室から各屋内の消火栓へと繋がる配管は、「ピット(点検用空間)を通るルート」と「地中に直接埋まっているルート(埋設部)」の2種類が存在します。
・ピット配管部: 作業員が立ち入り、目視および触診で確認 ➔ 異変なし
・埋設配管部: 水漏れの可能性が高いと判断し、精密調査へ移行

2. 精密漏水調査:路面音聴調査 & トレーサーガス調査
埋設部の漏水箇所をピンポイントで突き止めるため、専門機器を用いた二段階の調査を実施しました。
① コンプレッサーによる加圧 + 路面音聴調査
消火栓格納箱内のバルブからコンプレッサーを用いて配管内に圧力をかけ、路面音聴器(地中の漏水音を聞き取る特殊マイク)を使って敷地内の路面を調査しました。この段階で「この付近で水が漏れている可能性がある」というわずかな異音(検知音)をキャッチします。

② トレーサーガス調査によるピンポイント特定
異音を検知したエリア周辺で「トレーサーガス調査(安全な混合ガスを配管に注入し、地表へ漏れ出てくるガスを検知器で特定する高度な手法)」を実施。漏水位置を寸分の狂いもなくピンポイントで特定することに成功しました。

3. 修繕工事:難易度の高い掘削と配管の補修作業
調査結果をもとに詳細な修理見積もりを作成し、大学様より正式に修繕工事のご依頼をいただきました。
今回の現場は、埋設深度が約70cmと深く、すぐ近くに雨水配管が平行して通っているという非常に作業スペースが狭く手元が制限される難工事でした。
慎重に手掘りを交えて掘削を進めたところ、漏水原因が判明しました。
漏水原因と補修工法
漏水していたのはWVLP(内外面硬質塩化ビニルライニング鋼管)でした。耐久性の高い配管ですが、経年劣化による腐食が進み、穴(ピンホール)が開いてしまっていました。
・部分補修: 腐食部を切除し、施工性と信頼性の高いストラブカップリングを用いて配管を再接続。
・防食処理: 再び地中で腐食が起きないよう、接続部および周辺にペトロラタムテープ(強力な防食テープ)を念入りに巻き付けて保護・復旧しました。




4. アスファルト舗装復旧・完了(一社完結の強み)
配管の補修・通水テスト完了後、埋め戻しを行い、最終行程であるアスファルト舗装の復旧作業まで当社で施工いたしました。
通常、配管修理と土木・舗装工事は別々の業者に外注されることが多く、中間マージンやスケジュール調整の手間が発生しがちです。当社では調査から舗装復旧まで自社一括対応できるため、大学様にもコスト・工期の両面で大変喜んでいただけました。

大学・学校法人・大型施設の漏水でお困りの管理者様へ
広い敷地や埋設配管での水漏れは、「どこで漏れているか分からない」段階でのご相談がほとんどです。
株式会社北條設備工業所では、30年の実績と最新の探索機器(音聴・トレーサーガス・サーモグラフィ等)を駆使し、建物を傷つけず・無駄な掘削をせずに漏水箇所を特定します。
自社で舗装復旧まで一貫対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
【施工概要】
施工場所: 大阪府内(某大学様)
対象設備: 消防設備(屋内消火栓 埋設配管WVLP)
実施内容: 図面解析、路面音聴調査、トレーサーガス調査、掘削、ストラブカップリング補修、防食処理、アスファルト舗装復旧